2008年プロジェクト
【バングラデシュ・サイクロン被災者支援 ボラ県における緊急支援物資配布事業
/配布現場】
2007年11月15日にバングラデシュ南部沿岸地帯を襲った巨大サイクロン「シドル」の直撃により、同国南部沿岸部一帯は甚大な被害を受けました。2008年1月現在までに死者・行方不明合わせて4234人、負傷者は約5万人以上と大きな犠牲が出ています。JADEは2007年12月に初動調査を行い、その結果を受け、バングラデシュのボラ県の被災地域で、緊急支援物資である毛布の配布を開始しました。
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被災した祖母のために毛布を取りにきた女の子。祖母と二人暮らしで両親は行方不明。 | 配布センターに集まる被災者。 |
社会的な弱者に配慮して
実際の配布にあたっては、被害を最も受けやすい弱者から受益者の登録を始めました。高齢者、障がい者、寡婦などの女性には特に配慮しました。
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配布前に受益者カードを見せる被災者 | 受益者カードにはJADEのロゴと日本国旗が記されている |
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毛布を受け取りに来た身体障害者たち。被災した多くの障害者は何ら支援がないまま暮らしていた | 毛布を受け取る視覚障害者 |
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配布に集まった寡婦など女性の弱者。サイクロンで夫を失った家族も多い | 毛布を受け取った高齢者。孫を連れて配布センターを訪れた |
>>【コラム】毛布が被災者に届くまで
バングラデシュのボラ島(ボラ県)で、毛布を5000枚配布
ボラ県知事の強い要請を受け、当初の予定より配布時期を早め、毛布枚数を3000枚から5000枚に増やし、柔軟な緊急支援を行いました。ボラ県知事は、その対応に感激し、配布初日には現場に駆け付け、日本の支援に深く感謝の意を表しました。
こうしたJADEの緊急支援は、新聞3紙と全国テレビにてバングラデシュ全土に報道されました。
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地元紙Motobad (Jan 28) 配布を視察したボラ県知事(中央)と 当機構理事長 田中洋人(右) |
全国紙 Daily Jugantor (Jan 29) 各地での支援活動を報じる |
新聞掲載一覧 テレビ報道 |
プロジェクト担当者メモ バングラデシュはガンジス河下流のデルタ地帯にあります。ボラ島には首都ダッカから河を8時間かけて夜行のフェリーで行き来します。フェリーは清潔な個室付きでしたが、途中、霧のために何時間も立ち往生したりすることもしばしばでした。それだけでなく、視界が良くないためにフェリー同士が衝突して沈没して大勢の死者がでるなど、かなり危険な旅でした。 (田中) |
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