スリランカ・トリンコマリー県における紛争帰還者建築能力向上研修・復旧復興支援計画

スリランカでの30年にも及ぶ内戦は、特に北部と東部地域においてそこに暮らす住人と地域経済に多大な影響を与えてきました。多くの住人が戦火に追われて国内避難民(IDP)となり、戦闘の終結とともにIDPは出身地に帰還したものの、その苦悩の日々は今でも現実のものとして続いています。

スリランカにおける「平和の定着」に続く復興・開発を進め、対立してきた住人が「平和の配当」という形でその恩恵を享受できることが、持続的に平和な社会の維持に必要であると考えられています。旧紛争地域では住居やインフラなどの環境作りだけでなく、住人の生活再建に直接的に寄与する職業訓練など、キャパシティービルディング(能力向上)が求められています。

JADE(ジェイド)は独立行政法人 国際協力機構(JICA)とのパートナーシップにより、2012年7月より2013年11月までの16ヶ月間、トリンコマリー県を中心とする旧紛争地域で紛争帰還者に対する職業訓練の実施を通して住人の生活再建を支援します。

≪具体的な取り組み≫
@ 紛争帰還者に建築技術(大工と左官)の職業訓練を実施します。
A 紛争帰還者がOJT(実習)を通じて公共の建物を建設し、実技能力を上げるとともに地域の債権に貢献します。
B 紛争帰還者がスリランカの建築の国家資格を取得し、生計を立てられるよう支援します。
C 紛争帰還者がインターンシップを通じてさらなる技術向上を行える場を提供します。



期間/2012年7月〜2013年12月
地域/スリランカ・トリンコマリー県
対象/トリンコマリー県の紛争帰還者
事業予算/46,928,367円
ドナー/独立行政法人 国際協力機構(JICA) 草の根技術協力事業