メディアへの掲載

2006年10月9日

【NHK国際放送】

*以下は放送より抜粋。
■質問1 JADE設立の動機(なぜ、JADEを始めようと思いましたか?)
  これまで国連やJICA、国際NGOなどで仕事をしてきた仲間と、専門性のあるプロフェッショナルな集団として国際競争力のあるNGOを作りたいと立ち上げた。ソーシャルアントレプレナー(社会的起業家)としてさまざまな世界的、社会的問題に携わり、世界の平和や人々の豊かさの実現に向けて貢献したいと考えました。
  昨年夏ごろから本格的に設立準備をしていて、昨年末に立ち上げる予定でしたが、たまたまパキスタンで大地震が発生したので、繰り上げて設立しました。

■質問2 なぜパキスタンから始めたのですか?また、カシミール刺繍を事業に取り入れたのはなぜ?
  緊急援助期が終了した半年経った4月以降、多くの援助団体が支援事業を縮小したり撤退する中、さまざまな社会問題に携わりの自立・再建に向けた支援がとても足りないことを目の当たりにしました。特に、女性弱者への支援が届かず非常に問題になっていました。一方、カシミール刺繍は伝統産業として多くの山間部の女性が現金収入となっていましたが、震災で多くの女性が犠牲になったり離散したりなどで壊滅状態になっていることが私たちの調査で明らかになりました。伝統産業の復興と女性支援の一石二鳥の効果があると考えてこの事業を始めました。

■質問3 刺繍事業の方の活動状況について

  事業開始から3ヶ月以上たち、第1期生50人の生徒たちが技術を身につけました。現地政府の中小企業産業公社の手工芸担当責任者も太鼓判を押してくれましたし、先日、イスラマバードで発表会を行いましたが、品質や技術水準も高く非常に好評でした。今後は女性だけによるグループを組織化し、刺繍協同組合のようなものを作り独立させて自立できるようにして大都市への販売や輸出を視野に入れた取り組みを進めています。現在、日本のインテリアショップやセレクトショップにも紹介できたらと考えています。

■質問4 今後の目標
  現在では刺繍プロジェクトに取り組む一方で、国連と協力して学校における水衛生の事業も始めました。
 パキスタンにおける復興支援事業を着実に進めつつ、他国でも紛争や自然災害時の緊急援助、復興・開発支援を行って、紛争や災害の犠牲生者たちが自立・再建できるようにサポートしていきたいと思います。

* 無断転載禁止

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